2026/11/03
皆さま、院長の山本です。
札幌でのセミナーの報告の続きです。
昨年に続き、今年も根管治療に関して大学教授のご講演がありました。
今回は、歯の根管洗浄に関するものでした。
現在、最適と思われる洗浄法のお話を聞いて、当院での方法に問題がないことが確認できました。

(強い薬剤を根の先から押し出さないように横に穴の開いた細い洗浄針を使っています)
(より安全を期して吸引しながら薬液を流し込みます)

(薬液を根管全体に行き渡らせるための音波洗浄を使っています)
様々な論文や、基礎的な実験動画などをご紹介いただき、
現在の方法の根拠を再確認できたことは有意義でした。
ただ、当院に導入できていない高額な医療機器の有効性も聞いて、
まだ改善の余地はあるという事も感じました。
一番面白かった話は、最近の学会で話題に上がる内容の根拠とされる論文が、
専門家の中でも誤って認識されているという事でした。
これくらい根管の中がキレイになれば、病気は治っていくという説なのですが、
その研究結果は必ずしもそうなっていないのと、なんなら論文自体の結論にも
そのような記述は無いとのことです。
一般の話でもよくあることですが、センセーショナルな部分だけが切り取られ、
その部分だけ独り歩きしてしまうことの危うさを感じました。
新しい知見や技術が紹介されたときにはすぐに飛びつかず、
労を惜しまず関連する情報を精査していくのが重要とあらためて思いました。
